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私池川哲郎博士
NPO統合医療普及協会理事長
日本統合医療研究会理事
元国立がんセンター研究員
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抗がん剤と漢方薬

■抗がん剤について

抗がん剤は、文字通り癌細胞に対して働きかけ、癌を縮小させる目的で使います。
癌細胞を分裂増殖させなくしたり、壊死させたりします。
確かに抗がん剤の服用によって、癌が退縮したり、消滅したり、増大しなくなる患者さんもたくさんいることは事実です。

しかし一番難しいところは、副作用の頻度が高いということだと思います。
副作用は、人によって軽かったり、重かったりします。重い副作用が出たときは、治療を中止するか、体調が回復するまで抗がん剤治療を延期します。

おこりうる抗がん剤の副作用として吐き気、食欲低下、全身倦怠、口内炎、下痢、脱毛、骨髄抑制(赤血球、白血球、血小板の減少)、腎障害、胸水などがあります。

抗がん剤は癌を退縮させたり、消滅したり、増大しなくなるような役割があるわけですから副作用を無くすこともしくは、非常に軽くすることさえ出来ればメリットは十分あるわけです。
決して 『抗がん剤=悪』 というわけではないと思います。

私個人として癌を小さく出来なくても、普通の生活でき、QOLの高い状態でできるだけ長生きをできるようならば癌を持ったままでもいいのではないかと思います。

癌の闘病の目的は、癌細胞と戦い、癌を消滅させることではなく、癌を持ったままでもいいので、できるだけ楽な状態で出来るだけ長く日常生活をすごせるようになることだと思うのです。
その上で、まれにある癌の消失、退縮などのいわゆる医師のびっくりするような症例が出るのだと思います。

■漢方との併用

現在では抗がん剤とPSK(キノコの多糖体)の併用した場合の延命率の向上のデーターなども出てきています。
そのために、抗がん剤の副作用を予防したり、もしくは、抗がん剤の副作用が出たとしても非常に軽くてすむというような状況や体質に持っていけばいいのではないでしょうか?

私たちは良く思うのですが…
「そうなると抗がん剤で副作用が出る人と出ない人の差はどこにあるのでしょう?」

大体のパターンですが、抗がん剤を投与されて、最初のうちは副作用が出ないもしくは軽いのですが、何回か投与されていくうちに徐々に副作用で体力が弱ってきます。ダメージを徐々に受けていくのです。
もしくは副作用が強く出て抗がん剤を中止せざるを得ない状況になってくるようです。

つまり最初は「気力・体力が充実している」から抗がん剤のようなある意味、副作用の強いものでも平気なのではないでしょうか?

しかしながら、徐々にボディーブローのように抗がん剤の副作用が効いてきたら当然のように気力・体力がかなり減少してしまい、中々元に戻れません。

そういうときに役に立つのが食欲を出し、気力や体力を増進する目的を持ったある種の漢方薬だと思います。

私も経験有りますが、抗がん剤の点滴の前に漢方薬を飲まれていた方は副作用の発言頻度が低く、もし出たとしても軽いような気がするのです。
また抗がん剤を点滴されていて途中で副作用が出ていた人でも、漢方薬を途中で服用すると出なくなるか、非常に軽くすむ方もおられるようです。

もちろん医師ではないのでそのことは確証はできません。
放射線治療を受ける場合も同様なことと思います。

そのために、患者さんにとってこのような漢方や代替医療を取り入れる場合は『手術、抗がん剤、放射線療法+免疫力を高めるもの+副作用予防の漢方薬』というものが基本的にお勧めだと思います。それも状況によりますのであくまでも主治医やセカンドオピニオンの意見を聞いて判断するほうがいいと思います。

しかし、漢方薬に関しても様々な種類や品質のものがあります。特に外国から個人輸入するものに関しては注意する必要もあると思いますし、そのような漢方薬に関しては国内の専門家がどんな有効成分のものが入っているか、添加物や安全性でさえわからないものですし、日本の行政権限の範疇以外ですから対応は出来ません。

またよくある囲い込み商法、マルチ商法、訪問販売、催眠商法などの商法には気をつけたほうがいいと思います。その際には、そういう商法をされている方は、よく新聞に載っているとか、将来は医薬品になるとか、○国の偉い先生が言ったとか、こういった発表がされたとかいいますが、その証拠を見せてもらうことです。
ある程度の根拠がないものに関していえば避けるほうが無難でしょう。

そのためにきちんとした専門家に考えてもらう方がいいと思います。
漢方薬は証を大事にするものです。また、漢方薬は何百種類以上もの処方があります。その人の体質や病気の進行具合にあう可能性の高い漢方薬が有りますので、自己判断や人が効いたからといって必ずしもいいとは限らないと思われます。

 

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