犬、猫の漢方治療をしている「錦戸獣医科医院」の錦戸先生と、漢方の専門家で錦戸先生と一緒に漢方相談にのってくださる、「ウィルドラッグ」の門口さんと「相談堂」の西山さん・中尾さんです。



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■猫(ねこ)の応急処置法
●猫(ねこ)の外傷、出血
●猫(ねこ)の骨折
●猫(ねこ)の痙攣、発作
●猫(ねこ)の溺水
●猫(ねこ)の日射病、熱射病
●猫(ねこ)の凍傷、低体温
●猫(ねこ)のやけど
●猫(ねこ)が毒物、異物を飲み込んだとき
猫(ねこ)の外傷・出血
■ポイント1 軽いひっかき傷なら心配なし
ネコ同士のけんかでできた軽いひっかき傷なら、あまり心配する必要はありません。刺激の強くない消毒薬で消毒してあげればたいがいの場合は自然に直ります。
■ポイント2 出血が多い場合はすぐに病院へ
出血の多い時は、何はともあれ病院へ急ぐこと。その際、出血している部分をガーゼなどの清潔な布で押さえながら運びますが、痛みでネコがあばれて逃げたりしないように注意します。
1.冷たい水にひたしたガーゼなどを出血している場所に強く押しつける。
2.それでも血が止まらない場合はその上から包帯を巻き
3.包帯の上から別のガーゼなどでさらに押さえ、それでも止まらないようならその上からもう一度包帯を巻き、病院へ。
※包帯がきつすぎるとまわりがふくれてきます。少しゆるめに巻き直してあげましょう。
■ポイント3 心臓近くを結んで止血
傷口を圧迫しただけでは止まらないようなひどい出血の場合は、血液の流れを止めて止血します。傷口よりも心臓に近い場所をひも状のものできつくしばる方法です。ポイントはしばりっぱなしにしないこと。数分ごとにゆるめ、血を流し、またしばる。これを繰り返しながら病院へ運びます。
包帯のかわりに、また、包帯止めにも便利なのがストッキング。
ただし、あまりしめつけるようなストッキングはよくないので注意してください。
■ポイント4 内蔵破裂の場合に注意
出血の原因が内蔵破裂だった場合、普通のけがと同じ処置をしてはいけないことがあります。耳や鼻など、体の穴からの出血が続く場合や、口の中が白い時などは内蔵破裂の可能性があるので、そのまますぐに病院へ運びます。抱きかかえたりせず、箱に入れて行くといいでしょう。
1.爪から血が出ている時は、血が止まるまで肉球を押し
2.指の間にガーゼなどを当て
3.しっかりと包帯を巻いて病院へ。
猫(ねこ)の骨折
■ポイント1 やさしく声をかけてあげる
骨折をしたネコは、ショック症状に陥っているかもしれません。そんなとき、飼い主があわてて大騒ぎをしてしまうと、事態を悪化させることになってしまいます。高い声を出さないように、低く穏やかな調子でやさしく声をかけてあげましょう。体温が下がらないようにタオルや毛布などでそっとくるみ、なるべく早く病院へ運びます。
■ポイント2 診断、治療はプロにまかせる
家で手当できるように思えても必ず病院に連れて行き、状態を検査してもらうこと。骨折以外の怪我があるかもしれませんし、単純な骨折に見えても実際は違っていたりします。素人判断は大変に危険です。
■ポイント3 意識不明の場合は横にして運ぶ
交通事故などで意識不明になっているような場合は特に急いで獣医師に診せること。病院に運ぶためのケージがない場合は、毛布やシーツ、バスタオルなどを担架代わりにして運びます。段ボールの箱などがあれば、こうして持ち上げた猫を布ごとそっと箱に下ろして入れ、運ぶと良いでしょう。
ケージがない、または嫌がって中に入らない場合、自分で歩きたがるようなら、骨折した脚を大きなタオルの上に乗せて支えます。
歩けない(歩きたがらない)場合は、毛布を担架代わりにして運ぶ方法が簡単で便利です。
※なるべくなら、2人がかりで運んでください。
猫(ねこ)の痙攣・発作
■ポイント1 そっとしてあげましょう
痙攣や発作を見ると、つい気持ちが動揺してしまいがちですが、飼い主の態度としては慌てないことが大事です。無理に抱きしめたりゆすったりしてはいけません。症状がおさまるまで手を出さずに見守ること。発作は普通、1〜2分でおさまります。
このとき、暴れて怪我をしないよう、壁や家具から遠ざけておきましょう。
■ポイント2 発作の原因はこんなもの
発作の原因が、てんかん、鉛や毒物による中毒、肝臓の病気、脳腫瘍などであることも考えられます。おさまったから、と安心せず、動物病院できちんと診断を受けておきましょう。
■ポイント3 あわてず冷静に様子を見ます
「舌が喉に入らないように引き出す」処理は有名ですが、イヌやネコの場合は特に難しいので、自信がない人は無理に行なわないほうがいいでしょう。とりあえず発作がおさまった後も、再びあばれてけがなどしないよう、ケージや箱などに入れて様子を見ます。
猫(ねこ)の溺水
水の事故は家の中でも起きることがあります。例えば子猫がトイレに落ちてしまったり、成猫でもお風呂に落ちてしまった時など、発見が遅れると溺死することもあります。こうした事故の予防のためには、トイレのふたやお風呂場の戸をきちんと閉めるような習慣を人間の方が付けておくことです。
■ポイント1 逆さにして水を吐かせます
溺水の場合、逆さにして水を吐かせます。おぼれたネコを助けたらまず、気管に入った水を出すことが最優先です。後ろ足を持って逆さにして揺らし水を吐かせます。
■ポイント2 息が止まっていたら人工呼吸を
心臓が動いているのに呼吸をしていないようなら人工呼吸、心臓が止まっている場合は人工肺蘇生を行います。
猫(ねこ)の日射病・熱射病
■ポイント1 夏に多い症状、すぐに水で冷やすこと
重傷の日射病や熱射病の場合、体温が40℃以上にもなり、意識を失ってしまうこともあります。口の中が赤紫色になり、呼吸が乱れる症状が出ます
日射病や熱射病にかかったら、病院へ連れていくよりも、一刻も早く冷やすことが生死を分けるポイントとなります。体温を下げるには水につけてやるのが、いちばん効果的。クーラーをフル稼動してもすぐにカラダは冷えません。水につけるのが不可能なときは、流水をかけてあげたり、氷で冷やしてあげたりしましょう。
■ポイント2 病院へ行くのは落ち着いてから
水につけ、呼吸が落ち着いたところで、今度は濡れタオルにくるんで病院へと運びます。
■ポイント3 飼い主がきちんと予防してあげて
飼い主が気をつけることで予防が可能です。水を多めに与え、必ず日陰になる場所を作っておくこと。夏は絶対にクルマの中にペットを置いたままにしてはいけません。わずか30分で命を失うことになりかねません。
猫(ねこ)の凍傷・低体温
■ポイント1 あたたかくして病院へ
特に冬に多い症状です。ネコはイヌと違い、非常に寒い状態に長く置かれると、凍傷や低体温になることがあります。元気がなくなり、眠ったままずっと起きないようなら要注意。
毛布などにくるんで病院へ運びましょう。
■ポイント2 耳や尻尾の先は凍傷になりやすい
血の巡りの悪い場所、冷えやすい場所がイコール凍傷になりやすい場所です。ネコなら耳の先や尻尾の先など。凍傷が悪化するとその場所が壊死してしまい、体の一部を失うことにもなりかねません。患部をお湯につけてあたためた後、獣医師に診てもらいましょう。
■ポイント3 飼い主がきちんと予防してあげて
凍傷や低体温は、日射病や熱射病と同様に、飼い主が気をつけることで予防が可能です。あまり寒い場所に長く置かないこと。寝床に毛布の切れ端を入れてあげたり、あたたかく過ごせる場所をつくってあげてください。
猫(ねこ)のやけど
■ポイント1 氷ですぐに冷やすこと
特に冬に多いネコの事故です。対応はとにかく冷やすこと。10分以上(可能なら20分以上)氷を当てて冷やしましょう。病院に行って、獣医師に診断してもらいましょう。
(冷やすのは流水でもかまいませんが、水を嫌がるネコが多いので、氷を当てる方法の方がおすすめです。)
■ポイント2 電撃による火傷の場合はすぐ病院へ
電線を噛んで火傷を負うなど、電撃による部分火傷の場合には、心臓が動いているかどうか確認します。獣医師に現在の状態を伝え、対処の指示をもらい、すぐに病院へ運びましょう。
猫(ねこ)が毒物や異物を飲んだ
■ポイント1 家の中にはネコの毒になるものがいっぱい
殺虫剤、絵の具、ガーデニング用のスプレーなど、家の中にはネコにとって毒となるものがたくさんあります。誤って毒物を飲み込んでしまった場合、卵白や塩水などを飲ませてうまく吐かせることができるといいのですが、飲んだ毒によって飲ませていいもの
と悪いものがあり、素人判断は難しいもの。飲んだ毒と思われるものを持って、ネコを病院へ運びましょう。
■ポイント2 きれいな花にも注意
スイートピーやポインセチアなど、家でもよく飾られている花の中にも、ネコにとっては毒となるものがあります。花を飾る時には種類と置き場所に気を付けましょう。
■ポイント3 異物を吐き出させるとき
異物をのどにつまらせてしまった場合、口の中に
そのものが見えるなら、ピンセットで取り除きます。
頭をにぎるように押さえ、後ろにのけぞらせるようにして口を開けます。
口の中に異物が見えない時は逆さにしてゆすります。
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