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〜肝臓病〜
 
肝臓病

1.肝臓病の種類
(1) ウイルス性肝炎(急性・慢性)
(2) アルコール性肝炎
(3) 脂肪肝
(4) 肝硬変
(5) 肝臓癌

2.ウイルス性肝炎
ウイルス性肝炎には、様々な種類があります。有名なものだけ紹介します。

ウイルスの種類
感染経路
特徴
A型肝炎
経口感染
急性肝炎、たまに劇症化
慢性に移行することはない
B型肝炎
血液感染
急性肝炎、たまに劇症化
慢性に移行して、慢性肝炎・肝硬変・肝臓癌に進行す
る時あり
C型肝炎
血液感染
感染しても症状がない場合が多く、慢性肝炎に移行す
る可能性が高い
肝硬変・肝臓癌に移行する可能性が大きい
TTV型肝炎
経口感染
血液感染
病態の詳細は未だ不明

 要注意は、B型・C型肝炎で、特にC型肝炎は自覚症状が出ないことがあるので、肝硬
変になるまで気がつかないこともあるようです。定期的に血液検査をして、健康管理を
しましょう。

3.アルコール性肝炎
 お酒が原因で発生する肝炎です。アルコールが、肝細胞を破壊することで、炎症を引き
起こします。
 アルコール分解酵素は肝臓で作られていますが、アルコール量がこの酵素量を超えると
炎症が発生します。
 遺伝的に酵素の少ない人は元々要注意ですが、普段お酒に強い人でも、疲れている時や
ストレスが溜まっているときは、酵素量が十分作られず、酔い易くなり、肝炎の原因に
なりやすいようです。

4.脂肪肝
 脂肪肝とは、肝小葉内に30%以上の脂肪があることを意味します。
・過栄養性脂肪肝…最も高頻度な脂肪肝で、原因は肥満・糖尿病などです。
・アルコール性脂肪肝…お酒の飲みすぎが原因です。
・薬剤性脂肪肝…ステロイド剤やテトラサイクリンなどの薬が原因です。
・急性妊娠性脂肪肝…妊娠が原因で発生します。

この内、最も頻度の高い過栄養性脂肪肝は、予後良好と考えられています。肝硬変や肝
臓癌に病気が進行することはあまりないようです。
 ただし、アルコール性脂肪肝は、肝硬変や肝臓癌に病気が進行する可能性があります。

5.肝硬変
 肝硬変とは、肝細胞が壊死し繊維化して肝臓の機能を果たさなくなってしまった細胞が
多くなった状態です。C型肝炎やB型肝炎などのウイルス性肝炎が原因であることが多
いようです。

6.肝臓癌
 肝細胞が何らかの原因で、変化し悪性腫瘍になってしまう病気です。
 肝臓癌の原因の多くは、肝硬変の進行が原因になっていることが多いのですが、他の臓
器の癌細胞の転移が原因の場合もあります。

7.肝臓の役割
 肝臓の主な役割は、5つあります。
(1) 糖質などのエネルギーの貯蔵と代謝
食事から取り込んだ糖質をグリコーゲンという変えて貯蔵しています。
そして、必要に応じてグリコーゲンをブドウ糖に変えて、血液中に放出して、体の組織
の為にエネルギーを供給しています。

(2) タンパク質と脂質の代謝
血液中のタンパク質や、いろいろな酵素を作っています。
脂肪酸から中性脂肪を作り、組織に栄養を供給したり、コレステロールの合成や代謝も
行います。

(3) 胆汁の生成と分泌
胆汁酸(消化酵素)を生成します。

(4) ビルビリン代謝(赤血球の代謝)
古くなった赤血球をビルビリンに代謝して、胆のうを介して、体外へ便と一緒に排泄し
ます。排泄しきれないビルビリンは、更に代謝して、ウロビリノーゲンとして尿へ排泄
します。

(5) 解毒
体内に生じた毒性物質、外からの薬物や異物を解毒して排泄する。
8.肝臓の血液検査について
・GOT・GPT
 肝障害の程度を示しています。
 GOT・GPTとは肝細胞内に多く含まれている酵素のことです。肝細胞の膜に傷がつ
くと、血液中にGOT・GPTが漏れ出ます。これが,血液検査に現れるのです。
 したがって、この数値が高ければ、肝細胞の傷が多いと言うことです。肝臓の機能が低
下しているかどうかを判断するものではありません。
 肝炎の検査指標となります。

・アルブミン
 肝臓でしか生成していない酵素です。したがって、アルブミンの数値が低下するという
ことは、肝臓の酵素生成能力が落ちているということを意味します。
 したがって、肝細胞の死滅量が多くなると、血液検査にアルブミン値低下の反応がでま
す。
 肝硬変の検査指標となります。

・γ−GTP
 アルコールが原因の肝炎の時に数値が高くなります。

9.三大栄養素のおはなし
 栄養学の中で三大栄養素と言えば、糖質・脂質・タンパクのことですが、最近では、こ
れに加えて、ビタミン・ミネラルを加えて、五大栄養素と表現しています。
 現代は、過食の時代です。ダイエットブームですし、それは栄養過多であるということ
を意味しています。
 確かに、三大栄養素は過剰気味です。ただし、これは一面的な観察であり、五大栄養素
である残りのビタミン・ミネラルについては不足傾向にあることを考慮に入れなければ
なりません。
ダイエットブームに乗せられて、何でも過食傾向にあるような錯覚に陥らないように注
意しましょう。

10.肝臓病の共通点
 最近の研究で、全ての肝臓病には共通点があることが分かってきました。それが、肝臓
病が治りにくいことと関係していたのです。
 結果から言うと、ミネラルである亜鉛が不足するということです。傷ついた肝細胞から
亜鉛がGOTやGPTと一緒に流出してしまいます。
 亜鉛は様々な酵素、特にタンパク合成酵素の原料となっているので、亜鉛の不足は酵素
不足の原因となり、肝炎などによって傷ついた肝細胞の再生が十分出来なくなります。
 したがって、肝炎は進行していきますし、肝細胞が再生できないと肝細胞は壊死してい
くので肝硬変へと病気が進行してしまうのです。
 また、その亜鉛を体内から流出するのを防ぐ役割、つまり亜鉛を体内に貯蔵する役割を
担う物質は、アルブミンです。アルブミンは肝臓でしか作られていない物質で、肝炎や
肝硬変になると肝臓の機能が低下するので、アルブミンが不足しがちになります。亜鉛
不足の上に亜鉛を体内に貯蔵する為の物質も不足するので、亜鉛不足は更に助長してし
まいます。したがって、肝臓病は加速的に悪くなっていくのです。
 だから、亜鉛の不足を補うことが重要なのです。

11.インターフェロンの副作用
 最近、C型肝炎の治療にインターフェロンを頻用されていますが、その副作用が想像以
上のようです。頭痛・発熱・不眠・食欲不振・脱毛など、人によって様々な症状がでる
ようです。また、同時に「小柴胡湯」という肝炎によく使用する漢方薬を服用している
人に「間質性肺炎」という重大な副作用もまれに発生しているようです。
 インターフェロンのこのような副作用の原因を調べてみると、やはり亜鉛の不足が原因
であることが分かってきました。細かいメカニズムは省略しますが…
 ですから、治療を受ける為の準備として、亜鉛不足を補うことが重要だということが分
かります。

 
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